「ファランジュ」を掘り出したのでメモ。
ファランジュは、シャルル・フーリエ(1772年−1837)が「四運動の理論」の中で提唱した概念。
ファランジュとは、土地と生産手段を共有し、1800人程度を単位として数百家族の共同生活を目指す生活の方法論。基本的に生活に必要なものは自給自足。ファランジュの中心には「ファランステール」という集合機能と集住機能をもったパビリオンが設定されている。
今日インタビューする相手との問答を想定していると、真善美のバランスから出発して、プラトンの国家、個と国家、巨大になって見えなくなる近代国家と、個の人間の自発性の間にあるものはなにか? と進み、この概念がヒットした。
そもそも個や国家から出発する必要は特にないのだが、共通言語を探すとそれがわかりやすいってことになり。
折口信夫の「妣が国」、丸山真男の「稜威(イツ)」鈴木大拙の「日本的霊性」。松岡正剛が流れの中で語る常世、補陀落、ニライカナイ、悪所、アリンス国、事事無礙法界。こんなのも他者とのコミュニケーションを意識した共通世界の感覚質。
このようなメゾの感覚質は現在だと地域包括ケアシステムの中で感じられることがある。それは中心的にそのシステムを支えている医師や看護師、介護の方たちの地域という感覚の中に溶け込んでいる。
ではどうして医療者がその感覚質を掴むのかというと、それは完全に想像だけど、高齢者とたくさん話をして何を望んでいるのかを掴み取り、自分の中の経験と照らしあわせる問答を繰りかえすからだろうと思う。
少しヒントを掴んだ。
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